コードネームデュエットを徹底解説 ルール/遊び方、レビューを紹介
ホビージャパンの人気ボードゲーム、「コードネームデュエット」。その概要、ルール・遊び方、シリーズ・拡張パックの種類と選び方、攻略のコツ・ポイント、オンラインでプレーする方法、レビューをご紹介します。
目次
コードネームデュエットとは
コードネームデュエットとは、相手のヒントから正解のワードを予測する協力型ワード連想ゲームです。
オリジナルは、2016年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した大人気のボードゲーム「コードネーム」です。そのシリーズ作品として誕生したコードネームデュエットは、2人以上でプレイする協力型のゲームで、一緒にクリアを目指すことを大きな特徴としています。

難易度 | ★★☆☆☆ |
---|---|
プレー人数 | 2人以上 |
標準プレー時間 | 15分 |
オンライン | ○ |
対象年齢 | 11歳~ |
コードネームデュエットのルール・遊び方
2人のプレーヤーは潜入諜報員として、ある極秘任務についています。パートナーから教えてもらうヒントをもとにエージェントのコードネームを予測し、15人いるエージェント全員とコンタクトを取らなければいけません。誤って暗殺者とコンタクトを取らないよう細心の注意を払いながら、制限時間内にミッションをクリアしましょう!
コードネームデュエットは3人以上でもプレー可能ですが、ここではメインとなる2人用のルールをご紹介します。
準備

- 2人のプレーヤーはテーブルをはさんで向かい合って座ります
- ワードカードをランダムに25枚選び、縦5枚×横5枚になるように並べます
- エージェントカード15枚、暗殺者カード1枚、時間トークン9枚、キーカード1枚を図のように並べます。キーカードはスタンドに立てます。両面印刷になっており、両プレーヤーがそれぞれ片面だけ見えるように配置します
- 適当な方法で、どちらから先にヒントを出すか決めます
キーカードの見方

キーカードは、ワードカードの配列と種類を表しています。
緑はエージェントのコードネームであり、パートナーにコンタクトを取ってもらうべき9人を示しています。
黒は暗殺者のコードネームであり、パートナーが決してコンタクトを取ってはいけない3人を示しています。万が一、パートナーがこの3人のうちのいずれか1人にコンタクトを取った時点で、両者ともゲームオーバーです。
ベージュは一般人を示しています。パートナーが彼らにコンタクトを取っても害はありませんが、そのターンは強制終了となります。
遊び方
以下の手順でゲームを進めます。
- ヒントを出す
- 推測する
- ターンの終了・役の交代
ヒントを出す
ヒントは、言葉1つと枚数(パートナーにコンタクトを取ってほしい人数)を言います。ヒントとなる言葉は、テーブルの上に並ぶコードネームの単語の意味に関係するものでなければなりません。
以下のようなものはヒントの言葉として使用不可です。
- 単語を構成する文字そのもの、あるいはその一部
- 単語を構成する文字そのものあるいはその一部を含む別の単語
- 単語の英訳・和訳
- 単語の文字数
- 単語が置かれている位置についてのヒント
- 単語のヒントとして枚数の数字を使うこと
- 単語の漢字の読み方を変えたもの
推測する
ヒントを伝えられたら、パートナーはそれがどの単語を示唆しているのか推測し、ワードカードに触れることでその人物とコンタクトを取ります。コンタクトは1人ずつ取り、そのたび正誤判定を行ないます。
パートナーが見事エージェント(緑)とのコンタクトに成功したら、そのワードカードの上に緑のエージェントカードを乗せます。パートナーが選んだワードカードが、自分が推測してほしいと思っていたものでなかったとしても、成功であれば緑のエージェントカードを乗せます。意図していなかったことをパートナーに悟られてはいけません。

パートナーが誤って暗殺者(黒)にコンタクトを取ってしまったら、その時点で両者とも即ゲームオーバーです。

パートナーが一般人(ベージュ)にコンタクトを取った場合は、そのワードカードの上に時間トークンを矢印がパートナーに向くように置き、そのターンは終了です。ヒントとして出された人数とコンタクトを取れていなくても、そのターンは終了となります。

なお、パートナーは、必ずしもヒントとして出された枚数通りの人数とコンタクトを取らなければならないわけではありません。枚数以下の人数で早めにターンを終了することもできるし、成功する限りは枚数以上の人数とコンタクトを取ることもできます。
ターンの終了・役の交代
ターンは以下のいずれかで終了となります。
- 一般人にコンタクトを取った
- エージェント1人以上とのコンタクトに成功し、自らターンの終了を選択した
一般人にコンタクトを取った場合は、先述の通りワードカードの上に時間トークンを置きます。パートナーがターンの終了を選択した場合は、時間トークンを1枚受け取り、チェックマークを上にして自分の前に置きます。
ターンが終了したら、ヒントを出す側と推測する側が交代し、手順1~3を繰り返します。

ただしパートナーが、自分が把握するエージェント9人全員とコンタクトを取れた場合、パートナーにその旨を伝え、残りのターンはすべてパートナーがヒントを出します。
また、ターンを繰り返す中で、過去のターンに出されたヒントを使うこともできます。つまり、そのターンで出されたヒントから推測できる単語以外にも、以前に出されたヒントを別のターンで答えることが可能です。
クリア条件
9ターン以内に、15人のエージェント全員とコンタクトを取ることができれば、ゲームクリアとなります(互いが把握しているエージェントの人数はそれぞれ9人ですが、そのうち3人は重複しています)。
逆に、暗殺者にコンタクトを取ってしまうと即ゲームオーバーです。また、時間トークンがなくなった時点で15人のエージェント全員とコンタクトを取ることができていない場合も、ゲームオーバーです。
コードネームデュエットシリーズ・拡張パックの種類と選び方
本記事でご紹介しているコードネームデュエットは、「コードネーム」をオリジナルとして誕生したシリーズの一つです。その他のシリーズ作品は以下の通りです。
コードネーム
本作品のオリジナル版です。コードネームデュエットとの違いは、対戦型のゲームという点です。
チームに分かれる、各チームは全ての正解ワードを知っているスパイマスター1人と諜報員で構成される、相手チームより先に自分のチームのすべての正解ワードを当てることが目的、勝敗があるなど、コードネームは対戦を目的としたルールになっています。
コードネームXXL
コードネームのジャイアントサイズバージョンです。内容は全く同じですが、カードサイズはオリジナルと比べ約4倍の大きさです。
コードネームピクチャーズ
コードネームのカードがイラストになったバージョンです。ワードゲームではなく、ピクチャーゲームになっており、小さな子どもでも楽しみやすい仕様です。
コードネームデュエット攻略のコツ・ポイント
コードネームデュエットのゲームクリアの難易度は意外にも高く、ある程度の攻略法を知っておくと役に立ちます。
ペース配分を考える
コードネームデュエットをクリアするためには、9ターンで15人のエージェントとコンタクトを取らなければなりません。単純計算では1ターン約1.7人のエージェントとのコンタクトが必要ですが、必ずしもそのペースで進めるとは限りません。
一般人へコンタクトしてしまうターンを挟む可能性も考えると、1ターン2人以上のペースでエージェントとコンタクトを取れることが望ましく、3人以上とコンタクトを取ってもらえるとゲームクリアがぐっと近づきます。
欲張らず確実に答えてもらうことも大事
1ターン2~3人以上のペースが理想とはいえ、欲張り過ぎず、確実にエージェントにコンタクトしてもらえるようなヒントを出すことも大事です。エージェントとのコンタクトに失敗して時間をロスするのはもったいないですし、何より暗殺者へのコンタクトは絶対に避けなければならないからです。

例えばこちらの写真で、「アウトドア、3」とヒントを出したとします。自分はテント・バター・ハンマー(ペグハンマーを連想して)を意図していたとしても、このヒントの場合、パートナーが連想し得る範囲はかなり幅広く、枕、きずな、ギター、ブーツ、レモネード、コーンも当てはまりそうです。特に今回、ギターとブーツは暗殺者を示しているので、パートナーが暗殺者とコンタクトを取ってしまい、即ゲームオーバーのリスクも高い状態です。
そこで「キャンプ、1」とヒントを出せば、テントを選んでもらえる確率が上がります。もちろん100%意思疎通できる保証はありませんが、パートナーはヒントに対し最も当てはまりそうなものから答えてくれるはずなので、状況によっては欲張らず、確実にターンをこなすことも必要です。
同音異義語を考えてみる
ヒントを出すときには、ワードカードの単語に同音異義語がないかを考えてみるのも使える手です。異なる意味を持っている単語を見つけたら、どちらの意味を使って他の単語とイメージを重ねるかを考えるチャンスです。
同じく先ほどの写真では、同音異義語としてピッチャーという単語を見つけました。①野球の投手、②洋風の水差し、という2つの意味がありますが、今回は①の意味を使って、「バッテリー、2」とヒントを出して、ピッチャー、きずなを選んでもらう作戦です。
もちろん推測する側も、同音異義語にアンテナを張って、柔軟にヒントを考えましょう。
コードネームデュエットをオンラインでプレーする方法
ウェブサービス(PC/スマホ)
コードネームデュエットは、オンラインでプレーすることができます。版元であるCzech Games Editionより公式プラットフォームが公開されています。
アプリ(スマホ)
なし
コードネームデュエットのレビュー
コードネームデュエットの一番の魅力は、パートナーと完全な意思疎通ができたときの喜びを味わえることではないでしょうか。自分が意図した通りに相手が推測してくれたときの嬉しさと心地よさはこの上ない快感です。
しかし、それだけ大きな喜びを味わえる理由は、ゲームクリアのハードルの高さにあります。意外とクリアするのが難しいため、思わず何度もトライしてしまいます。
勝ち負けのつかない協力型ゲームなので、勝負事が好きな人には向いていない可能性がありますが、そんな時はオリジナル版のコードネームに手を伸ばしてみると良いかもしれません。
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